タイトル | 無力なタダの客 |
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投稿者 | 悪いモン食べてりゃそりゃアタるよねぇ |
投稿日 | 2013年03月31日 |
『無力なタダの客』 掲示板に、恐かった事というスレッドが立ったので、そちらへ簡潔に書き込もうとしたのですが、ちょっと違う上、それでも長くなりそうなのと、最近掲示板の距離感を掴み切れていない自覚があるので、こちらに書くことにします。 怖いというか、後にゾッとしたのと、自分の無力さを思い知らされた話です。 てか、結構オモイです・・・ とある店で、非常に明るい接客をする嬢が、ボクのその店最初のお相手でした。 最初はフリーで、それからは彼女を指名しました。 メアドを聞き出し、暫くやりとりしていました。 このメールがまた可愛くて楽しいんだ、これが・・・ 暫くすると、返信が途絶えます。 ちょうどその頃、その店には通わなくなっていたので、「所詮、来ない客の扱いなんてこんなだよな・・・」と思っていました。 それから半年以上経ち、真夜中に突然ボクの携帯が鳴ります。 電話の向こうには、いままで聞いたことの無い程の、小さな低い声の彼女がいました。 何でも、ちょうど返信が無くなった頃、自宅のベランダから落ちてしまい、脊椎を損傷する程の重傷を負い、未だに入院中とのこと。 病院の名を聞くと、聞いたことがない。 調べてみると、車でも2時間以上かかる山奥の病院でした。 オレはタダの客・・・ しかし聞いてしまった以上、黙ってはいられない・・・ お見舞いに行くことにしました。 病院に着き、その旨をメールで伝えます。 車椅子に乗った彼女が迎えに来てくれました。 店にいた頃の華やかさは無いものの、相変わらずのカワイイ笑顔・・・ その時の彼女とは3~40分程度しか話せなかったものの、そのカワイイ笑顔と、「来てくれてウレシイ」と何度も言ってくれることで満たされてしまうアホなオレ・・・ 見舞いに行ったはずなのに、オレの方が満たされている・・・ また暫くメールのやりとりが続き、数ヶ月後、彼女から、退院したので一緒にご飯を食べに行きたいとのお誘い。 まだ歩くのが大変な彼女のため、彼女の自宅付近に焼肉屋があったので、そこに行きます。 膝を曲げるのが億劫な彼女のためのテーブル席、1時間ほど店で独り呑みし、やっと杖を突いた彼女が来ました。 彼女には、幾らか華やかさが戻ってきていました。 焼肉店を出て、杖を突き慣れていない上、酔ってしまっている彼女を抱きかかえ、カラオケに行きます。 部屋の中で、彼女が甘えるかのように、ボクのモモの上に頭を乗せてきます。 歌なんかそっちのけで彼女と話をしていました。 彼女は、酔っているせいか、今まで話さなかったことまで話し出します。 ベランダから落ちた原因は、酒に酔ったまま、物干し金具を調整しようと、椅子を踏み台に手摺から乗り上げたせいだと言っていました。 本当は・・・ 飛び降り自殺だったんです・・・ 「自殺」と言うセリフを聞いた瞬間、彼女の手を握りしめました。 その時初めて気が付きました。 彼女の細い手首の無数のリスカ跡を・・・ (今更気付くなんて) 一瞬でボクの体内のアルコールが飛びました。 まぁ、彼女の身体の状況によっては、あわよくば・・・という下心は、正直ありましたよ・・・ 聞くまでは、カラオケの部屋の中でキスしちゃってたし・・・ 「なぜ?」とは聞くものの、彼女は言葉を濁し、はっきりと自殺の理由は言いません。 まぁ、色々あったようです・・・ 下心は一瞬で吹き飛び、 ‘このコの為に何かをしたい’という思いと、 ‘そこまで追い込まれているのに、オレに何が出来る?’という思いが頭の中をグルグルさせる。 その後、同様に彼女を抱きかかえ、彼女の自宅付近まで送っていきました。 ただ、それだけ・・・ その後は、会う約束をしても何故か流れてしまい、どちらからとなく連絡が途絶えました。 今のボクなら、違う選択肢を選んだだろうか・・・ そもそも、今、彼女は何をしているのだろう・・・ | |
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