タイトル | 【緊急寄稿】風俗店の防火対策について |
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投稿者 | nognog |
投稿日 | 2017年12月18日 |
『【緊急寄稿】風俗店の防火対策について』 17日に大宮のソープランドで出火、(執筆時点で)4名の方が亡くなられるという痛ましい事故が起きてしまいました。どうやらゴミ置き場に集められたゴミが火元のようで、消火が不十分だったタバコの吸い殻などから出火したのではないかと考えられます。 今回は私が今まで見てきた範囲でお店の防火対策の実情に触れたいと思います。 [火事になったら怖いです] 以前にも箱ヘルのコラムで触れましたが、お店の個室は「限られたスペースにいかに多くの個室を設置するか」に重点が置かれます。個室5室だと5人のお客さんしか受け入れることができませんが、6室なら6人OKです。1日8回転ですと5室なら40人、6室なら48人です。年間で言うなら14,400人と17,300人。大きな差だと分かって頂けると思います。 なので多少動線が複雑でも物置スペースを略してでも個室を設置することになり、迷路のような通路や避難口を物置代わりにすることが当たり前になってしまいます。火事が起きたら怖いです。 [教育はほとんど行われません] お店では防火教育や避難訓練はほとんど行われていません。せいぜい入店時の説明で少し触れる程度でしょう。 防火意識の低い女の子やスタッフがいるのも確かで、何年か前にはお店で消臭スプレーのガス抜き作業中に爆発事故が起きたこともありましたし、ゴキブリをガスバーナーで焼き殺そうとして店に火が燃え移った例もあります。 店舗の建て替えが難しいため老朽化したお店も多く漏電での発火も怖いのですが、点検や設備更新が十分に行われていないお店もあります。もっとも安全性のために建て替えが認められたとしても1室でも多く個室を設けようとするでしょうね。この業界の悲しい性(さが)だと思います。 [お店を全面禁煙にできないの?] 大手ヘルスグループなど一部のお店は店内禁煙としています。お客はもちろん女の子・スタッフも禁煙でして、これならタバコの不始末での火事はありませんよね(雑居ビルだと他店の甘い防火管理でもらい火事を食らうことはあり得ます)。 一方でタバコを断ち切れないお店があるのも事実です。その理由は以下の通りです。 ・喫煙客が離れる恐れがある 皆さんの口コミを読んでいると待合室や個室で一服されている方もいらっしゃいます。ヘルスのようにプレイ時間が短かければタバコを我慢してもらうことも可能でしょうが、ソープのようにプレイ時間が長いとタバコの吸える店にお客が逃げてしまう恐れがあり、なかなか禁煙にできない事情があります。 特浴組合で申し合わせて全店禁煙とする手もあるのですが、他店から「そこまでする必要があるのか」とか「他地区にお客が流れるかも知れない」とか反対が出る可能性があります。 ・喫煙する女の子が辞めたり入店しない恐れがある 喫煙する女の子も少なからずいます。接客中は吸わなくても待機中くらい吸わせて欲しいと思うのは自然ですよね。もし店内全面禁煙としたときに彼女たちが店を辞めたり、稼げそうな子が面接に来てくれても禁煙と聞いて入店を断る可能性があります。 このようにタバコをなかなか断ち切れない、断ち切る勇気がないお店が多いのも実情です。 [万一火事に気づいたら] 炎ではなく煙に巻き込まれて亡くなるケースが多いので、火事に気がついたらとにかく一刻も早く逃げるしかありません。 個室に用意されているタオルを口と鼻にあててください。タオルは濡れてなくても構わないそうです。タオルは広げず折りたたんだままで口や鼻に当て低い姿勢で逃げてください。 | |
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