タイトル | においと性衝動 |
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投稿者 | シンカー |
投稿日 | 2018年06月21日 |
『においと性衝動』 私は10年以上前にタバコを吸っていたのですが、すっぱりやめて以来タバコのにおいが苦手になりました。 今では女性の口や髪からタバコのにおいがすると見た目が良くても萎えます。なので風活で女の子選びをする基準として喫煙の有無は重要です。 個人差はあれど、においによって性的衝動が促進されたり抑制されたりすることは誰にでもあるのではないでしょうか。 最近『なぜ「つい」やってしまうのか-衝動と自制の科学-』という本を読み、においと性衝動の関係について学ぶことがあったので紹介したいと思います。 その中でちょっと面白い実験が挙げられていました。 まず、グループAには普段の性行動や性病などについてのアンケートを行います。 続いてグループBにも同様のアンケートをするのですが、一点だけ違いがあります。 それはグループBが来る前に、人工的に精製した大便の臭いを室内に散布しておくことです。とはいえ言われてもわからない程度の微量です。 そして結果はどうなったかと言うと、グループBの方がアンケートに対して防衛的な答えをする確率が高まりました。 つまり「今後性行為の際にコンドームを使用するか?」というような、性と病気が関係する質問に対して「する」と答えた率が高まったのです。 研究者によれば、知覚できないほどのにおいであっても病気への恐怖を喚起することがあり、健康を守るような気持ちにさせたのだろうということです。 また、他の研究によれば汗のにおいから自分と相手の遺伝的な遠近まで判断できるのではないかと言われています。(いくつかのサンプルをにおいだけで判断すると、遺伝的に離れている方に性衝動が湧き起る。しかしこれは香水、制汗剤、生理周期、ピルの使用などによって容易に狂う。) ポイントはタバコのようにはっきりとわかるにおいだけではなく、意識できない、閾下(subliminal)の刺激によって生理的、心理的な影響を受けるということです。 まだ未解明なことが多いのですが、嗅覚と性衝動に関わる脳の部位は神経的な繋がりが強いため、においは性的な衝動をプラスにもマイナスにもしうるのです。 もちろんにおいだけが性衝動を「決定」しているわけではありません。 しかし少なくとも自覚できないだけで人間の嗅覚というのは結構感度が高く、諸感覚のなかでも性衝動との結びつきが強いというのは覚えておいて良いことでしょう。 ここまでは生物として生殖行動が重要なのでそれにかんするセンサーが進化してきたという話です。 この知見を風活にどういかせるでしょうか? 人間の反応や行動には自分でコントロールできない情動反応のように「はやい」ものと、熟考したり計算する「おそい」ものがあります。 においに対しては「はやい」反応がどうしても起こってしまいます。誰かと対面したときに、何も感じないことは不可能です。 まず意識できずとも、においなど様々な要素を手掛かりにしておおまかな好き嫌いの振り分けが瞬時になされます。その後にその判断を裏付ける理由が意識的に探されるのでしょう。 そして人は一般的に、第一印象を進んで変えようとせず、強化しようとするといわれています。なんとなく嫌な感じ → 粗探し → ほらやっぱり、といった感じでしょうか。 このあたりに「生理的にムリ」とか、「清潔感」と表現されるものの鍵がありそうです。 風俗の女性達は無意識にせよ嫌さを感じても、お仕事なので頭で計算してサービスをしてくれますが、それでも「はやい」反応を消し去ることはできません。 嫌さを押し殺してお仕事するのではサービスの質もおのずと下がるでしょう。マイナスの要素が少ないに越したことはないはずです。 においに関して言えば、いいにおいじゃなければいけないわけではないのです。プラスはなくてもマイナスでなければよい。 清潔感が「ある」ひとが好き、という表現で求められているのは、清潔かどうか考えないで済むようにしてくれ、ではないでしょうか。 誰だってこれから性的な接触をしようとするときに警戒信号を感知したくはありません。 無臭になるのは不可能ですが、不快さへ気を配ることは利用者側もすべきでしょう。身体的に密着するのに不感でいられる人間はいないのですから。 | |
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