【妄想 Short Story】「聖夜純情」 - はっ・チローのムスコの風俗コラム |口コミ風俗情報局

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はっ・チローのムスコ(189)
風俗コラム『【妄想 Short Story】「聖夜純情」』
タイトル【妄想 Short Story】「聖夜純情」
投稿者はっ・チローのムスコ
投稿日2019年01月17日
『【妄想 Short Story】「聖夜純情」』
[ご注意]
この物語はフィクションです。
実在の店舗、人物とは、一切関係ありません。
一部、実体験に基づくエピソードが断片的に含まれますが、
物語はすべて筆者の妄想による創作です。

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「聖夜純情」

クリスマス・イブまで、あと1週間というタイミングで、
いつもお世話になっている姫に、会いに行った。

お店は、いわゆる熟女店と呼ばれるピンサロで、
若い娘ばかりの店とは違い、
ゆったりと身を任せられる安心感がある。

この姫に初めて会ったのは、2年前。
自分が遅漏で悩み、風俗店に行っても全く射精できない時期だった。
熟女のテクニックに救いを求め、
藁にもすがる思いで、この店の門を叩いたわけだが、
フリーで付いてくれたこの姫に悩みを打ち明けると、
どこまでもあきらめない丁寧な接客で、
袋小路から助け出してくれた恩人である。

その後、若い「オキニ」ができたせいで、
何か月も御無沙汰してしまうことが続いたが、
それでも、自分のことは覚えていてくれて、
久しぶりに訪ねても、優しく歓迎してくれた。

1年の終わりが近づくこの時期、
今年もお世話になった感謝の気持ちを伝えたかった。

電話で予約し、少し早めに出向いてみると、
幸い待たされずに、いつもの奥まったブースに案内された。

正座して出迎えてくれた姫は、
いつもと変わらず、優しく微笑んで、
自分のハグをこころよく受け入れてくれた。

この姫は、「熟女」と言う言葉から想像される姿とは、
まるで違っている。
非常にスリムな美しいボディラインを保ち、
しみひとつない白いすべすべの肌をしていて、
話し方も、立ち居振る舞いも、とても上品。
全然おばさんっぽくない。

プレイが始まると、いつも通りの手順が淀みなく進む。
自分も、この姫のプレイの流れを心得ているし、
姫もこの客の体の反応をよくわかっているので、
理想的なカーブを描きながら快感が高まっていき、
姫の思惑通りの時間内に、気持ち良くフィニッシュを迎えた。

互いに着衣が済んで、タイムリミットまでの数分間、
穏やかなおしゃべりの中で、翌週のクリスマスの話題になった。
姫は、クリスマス・イブは出勤、その翌日はもともと休みの曜日。
特に普段の週と変わらない生活だと言い、
たまにはコンビニのケーキでも買ってみようかな、などと話していた。

姫のプライベートに関しては、全く知らない。
クリスマス・イブを一緒に過ごす家族がいないのかどうかも、
今の会話から初めて推測するばかりだ。

なんだか、少し、胸の奥が、ちくっと痛んだ。
自分は翌週、別の店の嬢に、まさにコンビニのケーキでも買って、
持っていくつもりでいた。
それも、このビルの別のフロアに。
この姫はどうやら、来週、店が終わってから、
ケーキでも食べて、一人でイブを過ごすらしい。
自分が手土産で差し入れをして、一緒に食べたりすれば、
少しはクリスマスらしい気分になるのかもしれない、と思うと、
心が揺らいだ。

だが、申し訳ないが、やはり自分は、前述の嬢に会いたい。
一緒にケーキを食べて、一緒にイブの時間を過ごしたい。
その嬢が、果たしてそんなことを喜んでくれるかどうかなど、
まるでわからないのだが。

風俗嬢と客の関係は、きわめて脆弱だ。
自分がどんなに会いたくても、
嬢が店をやめてしまえば、もう会えない。
突然やめたり、違う土地の違う店に移ったりするのは、
この業界では日常茶飯事だ。

プライベートで会えるように、連絡先を交換したりするのは、
御法度中の御法度。
プライベートで会って、店に通わなくなったら商売あがったりなので、
当然そのルールは厳しく守らされる。
噂では、嬢が高額の罰金を背負わされるらしい。
嬢も客もわかっているから、そんな危ない真似は決してしない。

だからこそ、会えるうちに、できるだけたくさん会っておきたい。
誕生日や、クリスマスなど、特別な日は特に、
なんとか都合をつけて一緒に過ごしたい。
前述の嬢は、ここにいる姫よりもさらに、
自分に癒しの時間をくれる、大切な存在になっている。

少し後ろめたい気持ちを抱えて、お店をあとにした。
良いお年を、などという挨拶はしなかった。
今年中には、もう来ないつもりだったが、
それを口に出すのが悪いような気がした。

外に出ると、思いのほか、暖かだった。
12月とは思えない気温だ。
やはり異常気象による暖冬なのだろうか。

  *  *  *

昼の仕事が、予想外に長引いて、
お店に出るのが遅れてしまいそうなので、
店長に電話を入れた。
口開けの予約が入っているので、
なるべく早く出勤するように、と言われてしまった。

今日、わたしは、朝から体の調子が思わしくない。
できれば、昼の仕事も、夜の仕事も、休みたかった。
まるで食欲も無くて、一日中、食事らしい食事を摂っていない。
辛うじて、ヨーグルト飲料を口にしただけで、
全然元気が出てこない。

今夜は、クリスマス・イブで、町中が浮かれている。
わたしは、この後も深夜まで仕事。
少しは何か食べないと、最後まで体がもたないと思うので、
あまり食べたくもないのだが、コンビニでサンドイッチを買って、
お店に急いだ。

お店は、風俗街にあるビルの3階。
1階には熟女店のピンサロ。
2階はBARが入っているが、営業しているのを見たことがない。
3階が、わたしが働くピンサロ。
比較的若い女の子が多くて、わたしは結構年上の方だ。

お客さんが出入りする側とは反対側に、従業員用の入口がある。
1階のお姉さんたちが、外でタバコを喫っている脇をすり抜け、
ドアを開けると、よく顔を合わせる、1階の上品でスレンダーな熟女さんが、
こちらに向かって歩いてくるところだった。
互いに軽く会釈してすれ違い、階段を3階まで上がる。
体調が悪い時は、エレベーターがあればいいのに、とつくづく思う。

店長に出勤した旨を告げて待機部屋に入り、ロッカーに荷物を置いて、
仕事用のランジェリー、仕事用のセクシーなドレスに着替える。
たぶん、もう、お客様がお待ちだ。

「おねぇさん、なんか顔色よくないよ。」
最近入った若い女の子が声をかけてくれた。
「うん。 あんまりよくない。」
「だいじょうぶ? 今日、ラストまででしょ?」
「うん。 でも頑張んないと。 店長にも休まないように言われてるし。」
身支度を済ませて、お客様のお茶を作っていると、
「5番で本指名様ね。 60分コース。」
と店長がブースの指示をくれた。

店内のプレイスペースは、待機部屋から来ると、
しばらく目が慣れるまでは真っ暗に感じられる。
転ばないように、ゆっくりとお茶の入ったコップを持って歩いていくと、
見覚えのある顔が、ブースの中に見えた。
彼だけは、たとえ暗くてもすぐにわかる。
自然と顔がほころぶのが、自分でもわかった。
以前は30分、最近は45分が多いのだが、
今日は60分の長いコースにしてくれたようだ。

お待たせしました、と声をかけてお茶を渡すと、
ありがとう、と受け取って一口飲み、ブース内の棚に置いた。
向かい合って座ると、いつものように、しっかりと長いハグをしてくれる。
強く抱きしめてくるが、なぜか優しく、温かい。

腕がゆるんで顔を見合わせると、今度は長めのキス。
ミントの香りがするのも、いつもと同じだ。

「ごめんなさい。 来るのが遅くなってしまって。」
「おつかれさま。 昼間の仕事、忙しかった?」
「うん。 それに、なんか調子わるくて、朝から全然食べてないの。」
「え・・・ 大丈夫かな・・・ 
 一緒に食べようと思って、コンビニでケーキ買ってきたんだけど。
 いきなりこんなの食べたらまずいかな・・・」
「んふふ。 おなかびっくりしちゃうかな。 でも大丈夫。」
「ほんと?」

彼が、セブンイレブンの袋から、小さな白いケーキと、茶色いケーキ、
それに500mlのペットボトル2本を取り出し、ブースの中に並べた。
「白い方がサンタで、茶色い方がトナカイだよ。」
「えぇ~、かわいい~」
「あと、さすがにシャンパン飲むわけにはいかないから、
 ぶどうの炭酸飲料買ってきた。」
「ありがとう。 ケーキ、よく買えたね。 売り切れてなくて。」
「今日、会社早く上がってきた。」
確かに、いつも来てくれる時刻よりだいぶ早い。
口開けに来てくれるのは珍しかった。

「どっちがいい?」
「え~、どっちも一緒に食べようよ。」
「うん。 じゃ、先にどっちがいい?」
「じゃ、サンタさん。」
彼が白い方のふたを開けて目の前に置き、
スプーンも袋から出して渡してくれた。
続いて茶色い方もふたを開けて、食べる準備ができるのを待って、
「いただきま~す」
「うん。 いただきます。 ・・・茶色いのは、チョコレート味だ。」
「なんか、顔を崩すのがかわいそう。 後ろから食べるね。」
白い生クリームのサンタのケーキを、後ろ側から半分食べると、
彼が半分食べ終えたトナカイのケーキが前にやってきた。
交換して、互いに残りの半分を食べ終わると、
彼がペットボトルを開けて渡してくれた。
飲んでみると、マスカットの味が爽やかで、おいしかった。

「おいしいね。 ありがとう。」
「うん。 おいしかったね。 ケーキつきあってくれてありがとう。」
ペットボトルのふたを閉じてブースの隅に置き、
再びしっかりと抱き合った。
キスは、マスカットの香りがした。

その後は、いつもと同じように、
まず、わたしがイカされて、
続いて、わたしの口の中でイってもらった。
いつもより、量が多いようだった。
なぜだか、なんとなく、うれしかった。

彼のプライベートな事は、まったく知らない。
電話で予約してくれても、わたしたちは、その名前も教えてもらえない。
陰毛に白いものが混じっているので、
わたしよりもずいぶん年上だと思うのだが、
いつも見事なほどに勃起し、時間はかかっても必ずフィニッシュするので、
案外若いのかもしれない。
くすり指に、リングはしていない。
誕生日や、クリスマス・イブに会いに来てくれるので、
フリーなのかな、とも思うのだが、訊く勇気はない。

ピンサロ嬢とお客さんの関係は、いつも儚い。
会いたいと思っても、お客さんが来なくなってしまえば、
もう会えないのだから。
世の中に、風俗店は山ほどある。
この街にもピンサロだけで20軒近く、
近隣の街も入れたら、相当な数の風俗店があって、
それぞれに何十人も女の子がいる。
若くてかわいい子も多い。
みんなお客さんが来てくれるのを待っている。

彼の気が変わって、よその店に通い始めてしまったら、
もう会えない。

こっそり連絡先を渡したい気持ちもあるのだが、
ばれて罰金を払い続けた女の子を実際に知っているし、
そんな危ない橋は渡れない。

わたしは、このお店で待つしかない。


タイマーが鳴って、我にかえる。
5分前。
60分の長いコースでも、楽しくケーキを食べたりしていたら、
あっという間に過ぎる。

二人とも裸のまま、抱き合ったり、キスをしたり、
残った時間を寄り添って過ごしていたが、もうすぐタイムリミット。

「しゃぁない。 着るか。」
彼がそう言って、着衣を始める。
二人とも、着始めたら動作は素早い。
着衣が済んでから、放送が入るまで、もう一度しっかり抱き合う。

いよいよ終了時刻となって、お見送り。
カーテンのそばで、再会の約束をして、手を振ってさようなら。

ほとんどのお客さんは、そのまま扉を開けて出て行ってしまうのだが、
彼はいつも、扉の手前で振り向いて、
もう一度手を振ってくれる。

わたしもそれを待って、手を振りかえす。

次はいつ会えるのだろうか。


ブースに戻って、ケーキの空き容器などを入れたコンビニの袋と、
お茶のコップと、おしぼりのカゴを回収し、
待機部屋に帰る。

「あれ? おねぇさん、なんかうれしそう。」
出勤した時に声をかけてくれた女の子だ。
「そう?」
「うん。 さっきと全然違うよ。」
「そうかな。」
「今のお客さん、大好きなお兄さんなの?」
「えへへ。」
「へぇ~、そうなんだ。 いいなぁ。 ねぇ、その袋、なぁに?」
「コンビニでケーキ買ってきてくれて、一緒に食べたの。」
「ふぅん。 気が利くね。その人。」
「すっごい優しいよ。
 今までのほんとの彼氏より、ずっと大事にしてくれる。」
「すご~い。 いいなぁ。」

気が付けば、体調はすっかり良くなっていた。
人間の体なんて、げんきんなものだ。
気分が上向くだけで、不思議と回復してくる。
「ケーキもらって食べたら、おなか目覚めちゃった。
 サンドイッチ食べよ。」
まったく食欲が無かったのが嘘のように、空腹を感じ始めていた。
朝からほとんど食べていない分、一気に取り返そうとしているようだった。

「じゃ、おねぇさん、お先に。」
「え? もうあがるの?」
「あたし、今日は早番だったから。 これから、彼氏とデート。」
「そっか。 いってらっしゃい。」
「はぁい。 失礼しまぁす。」
いそいそと待機部屋を出ていく後姿を見ながら、
サンドイッチの包みを開いた。
今日は、お店は比較的すいている様子だ。
若い女の子が多い分、客層も若いので、
今夜は彼女や若い奥さんと過ごす人が多いのだろう。

その後は、ぽつぽつと、指名のお客さんのお相手をして、
22時半をまわったところで、ぱったりと客足が途絶えた。
店長から、
「今日は暇だから、これであがっていいよ。」
と、声を掛けられた。
この時間なら、終電も終バスも、充分間に合う。
送ってもらわずに済みそうだ。

着替えて、今日の分の精算をして、お店を出た。
1階は、まだたくさんのお姉さんたちがいるようだった。

電車とバスを乗り継いで、自宅近くまで帰ってきたところで、
近所のコンビニに寄った。
明日も朝から出勤なので、朝食を買っておきたかった。

ケーキの棚が目に入ったので近寄ってみると、
サンタのケーキは品切れになっていて、
トナカイのケーキばかり、売れ残っていた。
彼が早めに会社をあがって、両方買っておいてくれたことが、
あらためて、ありがたく感じられた。

いつもの年より、ちょっと幸せなクリスマス・イブになった。


  *  *  *


クリスマス・イブの今夜、
お店はいつになく忙しい。

熟女店の客層は、年配の方が多いから、
聖夜と言っても、奥さんと水入らずで過ごすような人は少ないみたい。

ほとんど休憩なしで指名が入ってくれたので、
いつのまにかラストの時刻。
後片付けを終えたら、もうクリスマスの日付に変わっていた。


やっぱり、今夜は来てくれなかった。


先週来てくれたばかりなので、
来ないだろうとは思っていたけれど、
心のどこかで、ちょっとだけ期待してしまった。
ちょっとだけ。

仕方ない。
願うことは、たいがい、叶わない。
そういうもの。


熟女店の私たちがお相手するのは、ほとんどが妻子持ち。
色恋ごとに発展する可能性は、初めから無い。

それでも、定期的に通ってくれる方には、
徐々に情がうつってしまう。
直感的にフィーリングが合う殿方なら、なおさら。

先週来てくれたあの人は、
初めての時から、強く惹かれてしまった。
たぶん、女の直感。
遺伝子的に、惹かれあう間柄に違いない。

抱きしめられた時に、かすかに香る汗が、
なんともいえない安心感と愛しさを醸し出す。

たぶん年令はずいぶん上だろうけれど、
甘える仕草がかわいらしく、
思わず頭を抱いて、胸に押しつけてしまう。

来てほしい。
毎週でも、来てほしい。

以前は、何か月も間が空いたけれど、
最近は、月に一度くらいのペースかな。
でも、もっと来てほしい。

本当に、会うとほっとする。
背中に腕を回してもらうと、
それだけで気持ちいい。

もっと会いたい。

いつも待っているのに。


今夜は、だめだった。
たぶん、次は、来月かな。
残念。


さて、明日は休み。
今夜は、帰ってから、ちょっと呑もうかな。



帰りの車で、家の近くのコンビニでおろしてもらい、
お気に入りのロング缶の甘い酎ハイをカゴに入れ、
店内をぶらぶら。

スイーツの棚には、小さなクリスマスケーキ。
茶色いトナカイのケーキが並んでいる。
ひとつ、買ってみよう。
かわいいな。 おいしそう。 食べるの、楽しみ。


いつもと何も変わらない日常。
でも、世の中がクリスマスで浮かれてくれるから、
今日はトナカイのケーキを売ってるだけ、プラスかな。

帰って、呑んで、ケーキを食べて、
ミルク色の入浴剤のお風呂に入って、
のんびりしよう。


これが私の日常。
これが毎日の暮らし。

何も変わらない。
これがずっと続く。

それでいい。

それで充分。
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生フェラ 69 口内発射 マットプレイ パイパン OLスーツ
その他の好み
足フェチ&手の指フェチです。
あいさつ
五十路の風俗デビュー、
遅漏に悩まされながらも、暖かい応援コメに支えられて、
癒しの風俗ライフにどっぷりの日々です。
(主戦場は、以前は厚木のピンサロ、最近は横浜と川崎のソープです。)
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