タイトル | 大手が撤退したススキノはどうなるのか? |
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投稿者 | nognog |
投稿日 | 2019年09月17日 |
『大手が撤退したススキノはどうなるのか?』 先日のススキノへの旅で書いた口コミに多くの方のコメントを頂きました。ありがとうございます。 その中で某大手グループがススキノから完全撤退することになったいきさつについてお問い合わせがありましたので、コラムの形で書かせて頂きます。この件については噂話レベルの情報が飛び交っていますが、できる限り客観的な内容に絞って書かせて頂きます。 【注】コラムではグループ名を書けないため以下で統一します。 Aグループ ヘルス業界最大手、全国に展開 Bグループ 業界全国2位、こちらも全国に展開 Cグループ 業界全国3位、今回ススキノから撤退 Dグループ ススキノのソープの約半数を経営する地域最大のグループ [結局何が起きたの?] 業界全国3位(ススキノでも3位)のヘルスグループであるCグループが夏になって突然一部のお店をAグループに譲渡したことを明らかにしました。合わせて残ったお店も統合して数を減らし、最終的にはそれら整理したお店もAグループに譲渡しススキノから完全撤退しました。今年の初めには9店あったススキノのCグループがゼロになってしまいました。 なおCグループは過去に茨城県の土浦でも全店舗を閉店し完全撤退しており、東京と横浜に営業エリアを絞り込んだ形です。 [ユニークな丸ごと譲渡] 今回はお店の権利や在籍の女の子を含め丸ごとAグループに譲渡したという点がユニークです。受け入れるAグループ側ではCグループのメンバーズカードをAグループの割引券に交換するサービスを行っており、権利を譲渡されたことが分かると思います。こういったスキームは非常に珍しいです。 おそらくは譲渡金のやりとりがあったと思われますがその額などは不明です。 [衝撃の数字を公開します] 「なぜこんなことが?」とお思いの方も多いでしょう。その前にこの数字をご覧ください。 ススキノのソープ・ヘルスの店舗数 2017年 ソープ約40店+ヘルス約90店 合計約130店 2019年 ソープ34店+ヘルス61店 合計95店 たった2年で大きく変わっていることが分かります。ソープの減り方に比べてヘルスの減り方が大きく、実に約1/3のヘルスが消えてしまっているのです。Cグループのススキノからの撤退だけではなく中堅や下位グループのお店も消えてしまっているのです。こちらで確認しただけでもCグループの他に3グループが消滅している模様です。 [ヘルスだけが減るのはなぜ?] ススキノのヘルスがここに来て大幅にお店の数を減らしている理由は以下が考えられます。 (1)少子化・人口減少 これは説明不要ですよね。北海道では特に道東(帯広・釧路など)や道北(旭川・名寄など)の人口減少が激しく、全道で年5%ほどの人口が消えています。5年で小樽市の人口が丸ごと消えている計算になります。かつては道東や道北の高校を卒業した子が札幌に来てお店で働くケースが多かったのですが、ほとんど途絶えてしまっています。 加えて押し寄せる観光客によって観光向けのお店が賑わっていることから一般店の時給が急上昇しており、募集をかけても風俗店で働く子が出にくい状況にあります。どんなに清潔で新しいお店でも女の子がいなければ成り立ちませんよね。 (2)カジュアルソープの攻勢 ススキノはカジュアルソープが非常に多いことが特徴です。その分ソープの料金が安くなっています。一方でヘルスはソープの料金を上回ることができず、安い値段でやって行くしかありません。その分女の子へのバックが減ってしまい、働いても働いても稼ぎが上がりにくい状態に陥っています。さらに中堅・下位のお店だとお客が少なく収入になりませんから余計に女の子が集まらなくなっているようです。 ススキノではソープの約半数がDグループという極端に偏った状態で、人材確保を優位に進めています。上位グループにいたCグループですら1日の出勤数が5人以下というお店があり、これではお店自体が赤字だったと考えられます。 (3)建物問題 ススキノが現在の形になったのは1972年の札幌オリンピックの頃だとされています。この頃建てられたビルは間もなく築50年を迎えます。メンテナンスが不十分なビルであれば老朽化が著しくなっている年代です。実際中小グループの中には入居していたビルが老朽化で取り壊しとなり、お店の移転費用がなく崩壊したグループもありました。 また札幌市内中心部は旺盛なホテル需要があり地価が上昇、いつ取り壊されてもおかしくないボロビルでも賃料が上がってきている模様です。賃料の上昇がお店の経営を圧迫する方向であることは明らかですよね。 Aグループ・Bグループは自らのグループに不動産部隊を持っており、地区によっては自社ビルを所有していると言われています。自社ビルであれば地価が上がっても固定資産税が上がる程度で何とか耐えられます。 こういった理由からヘルスの経営環境が厳しくなっており、耐えきれず閉店に追い込まれる店が出てきているようです。地元中小グループの中には箱ヘルを閉店してデリに転業するところも出ています。ただデリも約160軒とお店の数が多すぎて目立たず消えてゆくところも多いようです。 [Cグループはどうなるのか?] 今後は東京と横浜に絞り込むようです。 噂話レベルでは様々飛び交っていますがこのまま2地区の営業を続けてゆくのか、あるいは撤退するのかは分かりません。ただ「一日の出勤数が5人を切っているお店は黄信号」ということは間違いないでしょう(他のグループでも同じですが)。 [ススキノはどうなるのか?] 現在の90店前後というお店の数は横浜や福岡(中洲)とほぼ同じ規模で、実は適正な数だと言えます。今までが多すぎたのです。人口減少が続きますから今後100店を超えることはないと考えています。 一方で老朽化した風俗ビルの閉鎖・取り壊しによってお店の閉店や整理統合が進むと考えられ、Dグループ以外のソープの減り方によっては70~80店前後まで減ることもあり得ます。 | |
この風俗コラムへの応援コメント(20件中、最新3件)
- さくら舞う(162)2019/9/22>>nognog(370)の『大手が撤退したススキノはどうなるのか?』のコラムこんにちは! nognog様
役立つコラムをありがとうございます。
ススキノって、今はこうなんですね。
人口減少が札幌にも及んでいるのですか。
実は北海道は縁があって若い頃は通っておりました。
学生時代にはススキノにはお世話になりました。(^^)
懐かしの場所です!(笑)
企業グループの寡占はどんな業種でも良い事はありません。
是非他のグループもにも参戦や再参戦して欲しいです。
ところで興味でお聞きするのですが、北海道の他の都市(例えば、函館や旭川)の風俗はデリだけなのでしょうか?
さくら