タイトル | オキニが愛おしくて |
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投稿者 | 「あなたがいくまで」 |
投稿日 | 2019年10月24日 |
『オキニが愛おしくて』 すこし冷静になろう。僕はいま彼女のことで頭がいっぱいだ。すべての時間、彼女のことばかり考えている。あらゆるものごとが彼女を中心にまわっていくみたいに。でもちょっとまて、と。ものごとは彼女を中心にはまわっていかない。僕の現実は僕自身を抜きにしては成り立たないのだ。すこし立ち止まって、冷静に、僕を中心にものごとを考え直してみよう。 そもそも僕はなぜ彼女のことが好きなのか。とても相性が合う。自然体でいられる。あまり気をつかわなくていい。彼女もわりと自然体でいられる。嫌いなものが一致する。もしも彼女の嫌いに踏み込んだときには僕はすぐ謝ることができる。彼女が心を開いてみようとしているのがよくわかる。僕は彼女の心に答えてみたいと思っている。 でもさ、お前。そういう種類の感情が芽生える以前に俺とお前が彼女を必要としたのには別の理由があったんだよな?特別な体験ができるからなんだろ。忘れたのか? そのとおりだ。 あんな体験はそんじょそこらの女では得られないぜ。なあ、わかってんのか?そんな貴重な水脈をごっそり失う可能性だってあるんだぞ。お前、まさか失ってもいいなんて思ってないだろ? ……。 だまってねえで答えろよ。なあ、いいか。お前はあの女を失っちゃいけないんだ。それができねえんなら、あいつにかわる誰かをさっさと見つけてこねえとならない。わかったらいますぐにでもほかの女と寝てろ。 一回黙れ。あんたの言いたいことはよくわかった。僕にもその気持ちがないわけじゃない。だからこそ迷っているんだ。 そんなら答えは早いだろ。 いや、早くない。おかげで自分の決定的な欠落が何なのか見えたよ。僕はあんたと同じように、彼女が永遠に存在するものと思い込んでいた。それは違う。間違ってるとかではなくて、それは違うんだ。わかるか?たぶんあんたは彼女を失う可能性のうちネガティブな側面だけしか見えていない。彼女を失う可能性にはポジティブな側面もあるんだ。でもあんたには何を言われているのか見当もつかないはずだ。 ……同じことだ。 ようやくわかった。僕が選ぶのはあんたではない。彼女だ。 こんなぐあいですから僕はオキニを愛おしむハメになるのですね。サガみたいなもんですわ🤣🤣 | |
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