コレを読めば風俗がわかる!漫画選 - 星Pの風俗コラム ｜口コミ風俗情報局

初コラム投稿となります。
漫画原作者・シナリオライター・旅行ブロガーの星Pと申します。

今年７月に32歳で風俗デビューを果たしました。

風俗、特にソープランドに初めて行くにあたって予習ともいうべき情報収集を重ねました。
それ以前に風俗店には興味を持っていました。
というのも風俗を題材とした漫画を作品作りの資料を探していた時に偶然何作か手にしました。
そこにはフィクションだとしても男性向け成人漫画のように誇張やファンタジー要素の一切ない、本当にお店でサービスを受けた上で取材した作者のリアリティあふれる「真面目な風俗店」の描写がしっかりしていたからです。
初風俗の後に読み返すと、それまで「へぇー」で済んでいた描写やセリフが「なるほど」と関心が強まり、考えさせられるようになりました。

そこで今回は私が風俗業に関心を持つきっかけとなった作品を紹介します。

・都立水商!
・都立水商!2(猪熊しのぶ)
ドラマ化もされた風俗漫画の金字塔ですね。
「高校生が公立の学校で風俗のプロを目指す」「高校生による❝夜の街の甲子園❞が開かれる」など、未成年者への締め付けが厳しくなった2020年の価値観からすればまさに卒倒物の世界観ですが、そんなぶっ飛んだ世界観とは裏腹に「風俗業の厳しさ」「風俗業界の在り方」を伝えています。

・SOAPのMOKOちゃん
・MOKOにおまかせ(久寿川なるお)
ソープランド漫画の金字塔です。
「人の役に立ちたい!」という動機から看護師→ソープ嬢にジョブチェンジしたモコちゃんのお仕事ぶりを描いたギャグマンガです。
ストーリーのテンポもよく読みやすく、ドロドロ展開が無く、ソープランドのトリビアも満載、だけど温かい人情モノになっています。

・お風呂のお姫様―ワケあって、私、風俗嬢やってます。(朔本敬子)
父親の借金を返済し、母親にマンションを購入するためにソープ嬢を始めた桃世さんのソープ嬢としての働きと珍妙なお客様との交流を描く人情系お仕事モノです。

・秘密のアイドル(ぺるそな)
ソープ嬢、家を買う。
家を買うためにソープ嬢になった元OLの神崎直美さんが紳士なお客様とマネージャーとの交流でソープ嬢としての自覚に芽生え、夢を手に入れるサクセスストーリーです。

・エロドラマ5 泡姫は眠らない(北里ナヲキ)
親の敷いたレールに反発して銀行員からジョブチェンジしたセリカちゃんの人間ドラマ。

・𠮷原ソープ嬢物語 花魁ユイ
新人ソープ嬢ユイちゃんが江戸時代の花魁「花鳥」の幽霊と二人三脚で一人前のソープ嬢を目指すサクセスストーリー。
特に𠮷原遊郭の歴史を知りたい人は必読です。


この作品群に共通するテーマは、

「風俗嬢というお仕事とは何か?」

「お仕事をする上で持つべき矜持(プライド)とは何か?」

コロナ過で逆境に立たされ、加えて昨今の「素人系・若さと可愛さ至上主義」に傾倒している風俗業界に一石を投じる内容の作品群です。
いずれも執筆された時代は異なれど、どんなに時代が変わろうと、圧力を受けようと決して失ってはならない、未来へ継承するべき「風俗嬢の誇り」が描かれています。

また、それぞれの作品も昨今流行の「転落系」「ニラオチ」「ざまぁ系」などの暗くて胸糞悪い作風ではなく、濡れ場は避けて通れないけど濡れ場も気にならないほど、教養的で人情味あふれる読みやすい作風となっています。

風俗業界を知らない人にとっては興味を持ってもらうきっかけと業界への偏見を取り除いてくれる入門書に。
既に風俗デビューを果たし遊びなれた客にとっては改めて風俗の素晴らしさを再確認する復習書に。
これから風俗業界に入る決意をした女性や現役の女の子に引退した女の子には❝初心と心構え❞を教えてくれる参考書に。
経営者や幹部の皆さんには、❝売り上げを出すにはどうしたらよいか❞を教えてくれる「指南書」に。

コロナ過の中で自宅待機や外出自粛を強いられている人はおうち時間でこの作品を読んで「風俗業」について考えてみませんか?