甦る縁(えにし) - 孤老の風俗コラム ｜口コミ風俗情報局

最後の残暑の夜だったかも
知れない。
雨の匂いのする上野に
私は降り立った。
現在の仕事先である柏から
上野東京ラインで40分。
副業にしている資格試験
受験者の個別指導の依頼が
入っていた。

そのビルは駅から歩いて
すぐ、交差点の近くに
あった。

指導場所として、私がネット
で押さえたのは、そのビルの
４階の一室だった。

指導するのは、女性独り。
私の講座を受けるのはなぜか
女性が多い。よほど、安全牌
と思わせるなにかがあるのだろう。

さて、そのビルの前まで行って
私は、「あっ」と小さく叫んだ。

あまりにも懐かしいビルが
そこにあった。
Googleマッフで位置を押さえ
てはいたか、まさかこのビル
だったとは‼️

このビルは、私が1980年代後半
に風活の拠点のひとつにしていた
ビルだった。

当時の上野での風活は３つ。
(1)セクキャバ店
(当時はショーパブだった)と
(2)SMクラブ
そして…Hさんの店だった。

Hさんの名前は、1980年代
から2000年代にかけて上野で
遊んだ方にはお馴染みではないか？

最初は夕刊紙の三行広告に
店の名前が出ていた。私がこの店を訪れ
たのは夕刊紙のピンク
情報がきっかけだった。

店主が客と面接してからで
ないと遊べない。
入店後の人気と実績で女の子
毎にプレー料金に差がある…
今では、珍しくないが当時
としては画期的なシステムだった。

そして、在籍紹介はHさんの
手書き(当然写真なし)のコメント
付きのA4版のコピーだった。

Hさんの面接を通過して
やっと貰えたこのコピーは
姫毎のプレー代も書かれて
いた。
90分で18000円～35000円位に
別れていたように思う。

当日フリーはあり得なかった。
客は遊びたい日をHさんに
電話し、メンバー表をみながら
Hさんと相談して、その日の
相手を決めるのである。
もちろん、オキニを指名すれば
Hさんがスケジュールを調整
してくれる。

在籍姫に無駄な待機時間を持たせたく
ないという発想からきていたようだ。

ここでは、中●美●似の極嬢や
私が最初で最後の客になった(私が
酷いプレーをしたわけではない)超
美形爆乳ナースやどこの会社に
もいるおとなしそうなOL(でも超
淫乱)…いろんな姫を紹介してもらった。

途中名前が変わったが
随分長いことお世話になった。

私が、台頭してき高級デリに浮気
している間に、いつの間にか失く
なっていた。
今でも上野を通る度に思い出す店だ。

そのHさんの店があったビルの
前に私は佇んでいた。

このビルは入館するのに暗証番号
がいる。私は管理会社から聞いて
いるが、受講者の女性は知らない
ので私が待っている必要がある。

ほどなく、彼女がやって来た。
長い黒髪の長身の美人だった。(笑)
「●●です。」「▽▽です。」
入口前で挨拶をかわし、入館する
私達二人は見る人がみたら…(笑)

それから120分、私はしっかりと
「個別指導」をした。

終わって、そのビルの前で手を振り
別れる二人を見る人が見たら…(笑)

後日…彼女から「合格」報告の
メールが届いた。

Hさん…奇妙なご縁が甦りました。
お元気かなあ？