タイトル | 関西の新地紀行 天王新地・突撃編 |
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投稿者 | カピ45 |
投稿日 | 2016年12月29日 |
『関西の新地紀行 天王新地・突撃編』 「天王料理組合」の看板がかかったアーチの表のバス通りにはソコソコの交通量があり、また飲食店も見えますが、歩いている人は皆無でした。余所者がノコノコと入って行って大丈夫なものなのか…。 意を決して、壊れているアーチの方から坂を下るように入ってゆきます。が…ヤハリ人気がありません。それどころか古い木造家屋が立ち並んでいますが、ソレっぽい店も皆無で拍子抜けしました。 細い路地の先にはボロボロで崩れかけているような家があったり、解体した空き地のような所もみられます。Uの字に曲がって、もう一つのアーチに向かおうとすると、ソレは唐突に現われました。 新地でおなじみの、白地に店名を書いた看板です。でも引き戸は閉まっていて人気がありません。 ひょっとして、営業していないのかな。だいいち平日の昼過ぎだし、と思ってある店を覗くと、ソコは大きなガラス戸だったので中の様子がよく分かりました。 古めかしい木造の、カウンターというか昔の商店の帳場のようになっていて…その中に女性が座っていました。 ガラス越しに女性と目が合いました。 チラッと見ただけですが、年の頃40歳くらい、ワンピースを着ていたように思います。ふくよかであまり水商売の感じをさせない方でした。 たまたまなのでしょうか、いわゆる遣り手婆もおらずひとりでです。 彼女は私と目が合ったとたん、座ったままですが少し身を乗り出すようにニコリとほほえみかけてきました。 シカシその瞬間、もの凄くドキドキしてきて、思わず足早に店頭から立ち去ってしまいました。 飛田やかんなみで無遠慮に舐めるように嬢を品定めしていた、この私がです(^_^;) 人通りの全くない静かな路地で、ガラスを経てのアイキャッチ。世の中にはまだこんなひっそりとした世界があるものだと。 その近隣には、他に1、2軒営業していると思われる店がありました。しかしそれをシッカリと覗く度胸は、最早私に残されていません。 せっかくワザワザこの地に来たというのに、もう一周することもなく坂を登って振り返りコッソリと写真を撮るのが精一杯でした。 帰りは、紀伊中ノ島駅から乗車してみました。こちらはレトロな無人駅でした。 和歌山駅へ向かう短い車中、先ほどの様子を思い返していました。 実際に行ってみた天王新地は、看板は出ていてもほとんどの店でもはや営業している気配がありませんでした。 かつては繁華街として栄えていたのかもしれませんが、やがて消えゆく運命であるという事をしみじみと感じ入りました。私が目撃したあのお姉さんがああやって座っていて、一日に何人の客が来るのでしょうか。 結局和歌山では、新地や本サ○といった裏、ソープの表共に遊ぶ機会はありませんでした。今となってみれば、勇気を振り絞って天王新地で遊んでみたら、カナリのネタになったのは間違いありませんでしたね(笑) ですがその分、この時も帰りの新幹線の時間をやり繰りして、かんなみに寄り道してきたのは言うまでもありません(笑) おそらく二度と訪れる機会のない新地、いやもしあと数年後に行ってみたとしても、果たして残存しているかどうかも分かりません。 たとえ遊ばなくても、本当に貴重なものを見られたと思ってます。 次回からの新地シリーズは、いよいよ最終章です。私の遊び史上、最も長い時間を過ごした新地遊びを紹介します。 いったい、いつになるか…気長にお待ちください。 つづく | |
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